ワイヤーカット放電加工
ワイヤーカット放電加工機で加工出来るもの・出来ないもの
・加工出来るもの
通電する素材
例)通電する素材であれば、焼入れされた素材でも問題なく加工出来ます。
アルミ(17s、52s、63s等)、SS400、S50C、ステンレス、銅等
加工後酸洗いを行う為、銅系の材料は若干変色する場合があります。
・加工しにくいもの
例)スが多く入った鋳物、塗装されているもの、異物が付着しているものは加工中に機械が止まって
しまう事があります。
硬度が入りすぎた材料(HRC65以上)、靭性がない材料は加工中に割れる事があるので注意が必要
です。
・加工出来ないもの
通電しない素材
例)樹脂、ガラス、セラミック、金属の間に樹脂をサンドイッチした材料など
ワイヤーカット放電加工機の使用例
・マニシング、フライス、旋盤などの機械加工の後に熱処理したが、追加工が必要になった時、
この加工以外で使い道のない高硬度向けの専用刃物を手配するよりも時間短縮が出来ます。
・テーパー加工が必要な時(穴の一部、素材の一部など)。
・一般的な寸法でないキー溝を加工する時。少量のキー溝を加工する時。
スプロケットのブランクはあるが今すぐキー溝加工が必要な時。
・キー加工機の刃物の準備に時間がかかっている時の臨時の加工に。
・インボリュートスプラインなどを少数加工したい時。
・構造を確認する為に切断したい時。
・曲げ金型部品、プレス金型部品、冶具部品を作る時。